ドイツ バイエルン州にあるニュルンベルクに訪れたら誰もが足を運ぶであろう、伝統的な赤ビール醸造所アルトシュタットホフ(Altstadthof)に行ってきました。

バイエルン州はドイツビールの中心地とも言える場所で、この州だけで700以上の醸造所が密集しています。貧乏バックパッカー旅行の途中でしたが念願のビール紀行ということで、目をつけたのがニュルンベルクにある赤いビールでした。
醸造所へ実際に足を運んできたので、リアルな情報をお届けしたいと思います!
アルトシュタットホーフ醸造所
ニュルンベルクでは、赤いビールは少なくとも16世紀から醸造されてきました。
この赤いビールはRotbierと呼ばれていて、実はベルギーにも似たものがあります。
ですが、Rotbierがニュルンベルクが発祥なのかベルギーが発祥なのかについては分かっていません。しかし、1597年のピーク時には、ニュルンベルクに35軒のRotbier(赤いビール)の醸造所と11軒のヴァイスビール醸造所があったことが古文書に書かれています。どちらにせよニュルンベルクの伝統的で歴史のあるビールです。
下面発酵の赤いビール(Rotbier)の醸造と販売は厳しく監視されていて、高い税金が課されていましたが、それにもかかわらず、ニュルンベルクでの一人当たりの赤ビール消費量は年間約200リットルでした。
しかしその後、数奇なことに19世紀から20世紀にかけて不況や人口減少が始まり、ビール価格の変動、さらには第一次世界大戦後のハイパーインフレなどにより20世紀前半には全ての赤ビール醸造所が潰れました。

今回飲みに行った「Hausbrauerei Alstadthof」は、その潰れた醸造所の一つでしたが、1984年にニュルンベルク旧市街にあるベルクシュトラーセで再開され、現在に残っている唯一の赤ビール醸造所です。

赤いビール – Rotbier
赤い麦芽で醸され木製の樽で熟成された赤いビールは、ベリーのようなフルーティーなホップの香りがあって、一口含むとモルトのマイルドな甘み、ほのかにコーヒーのようなローストされたモルトの風味と苦味が心地よく引いていく。爽やかで滑らかな味わい、ゆっくり堪能したくなります。

ビール3種類飲み比べセット

左からヘレスラガー、レッドビール(Rotbier)、ニュルンベルクシュバルツビア(黒ビール)
- ヘレスラガーは、明るく輝く黄金色で、爽やかでフルーティなアロマホップ、マイルドな甘みと苦味のバランスが良くコクのある味わいです。
- ニュルンベルクシュバルツビアは、チョコレート、コーヒーのような芳ばしいモルトの香りがあり、非常に滑らかでミディアムボディで、飲みやすい黒ビールです。
Alstadthof醸造所では、ビールの他にもさまざまな種類の木製の樽で熟成した独自のウイスキーを醸造しています。今回私は試しませんでしたが、興味のある方は是非試してみてください!
ニュルンベルガー

薪で焼かれた芳ばしいソーセージ「ニュルンベルガー」
オリジナルのマスタードをつけて頂きます!

ぱりっとした皮が弾けてると肉汁の旨みと芳ばしい香り溢れます。
冷えた赤ビールを流し込み、口の中でマリアージュ。
肉汁でまったりした口がさっぱりします。
たまにザワークラウトで箸休め、とは行かずソーセージにフォークが止まりません。
宿に戻ってから飲んだビール

KELLER BIER NATURTRUB
アルコール度数4.9%
無濾過のため少し曇った琥珀色。飲み口マイルドなモルトの香りと甘み、心地よい苦味でフルボディ、炭酸の活気でさっぱりしたキレがあり、複雑で濃厚な味わいだが飲みやすいです。
まとめ
ニュルンベルク城の近くにあるAlstadthof醸造所、赤いビール(Rotbier)やニュルンベルガーも美味しかった。
今回の滞在中はずっと雨だったので、もしまた行くときは晴れの日に行きたい思います。
次はいつ行けるのだろうか、楽しみです。
次の記事はレーゲンスブルクについて書こうと思うのでお楽しみに!
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