インドで出会った旅人の旅をする理由 「自分の中にお守りを作る」

インドのバラナシにある有名なゲストハウスのサンタナに行った時の事だった。

ゲストハウスに来てから2日目の夜だったか。バラナシを1日中散策してからヘトヘトになって帰ってきたとき、共有スペースに初めて見る人がいた。

その人がトモさんだった。

自分は軽く挨拶をしてからドミトリーに行って、ベットに寝転び今日撮った写真の整理をしていた。

そのうち共有スペースからみんなの楽しそうな話し声が聞こえてきた。

ともさんは、すでに半年以上も旅を続けていて、もう旅も終盤らしい。バラナシには旅中に出会った人とまた会うためにやってきたみたいだった。

それで彼に今までどんなルートで回ってきて、どんな国が良かったのか聞いてみたくなって話しかけたのだ。

色々丁寧に教えてもらったあと、最後にふと気になった旅の目的について聞いてみたのがキッカケだった。

ともさんの話は分かりやすくて、自分自身ものすごくためになったので、誰かの役に立てればと思っている。

ともさんの旅の目的

今までの人生は何か特別なことなんてしたことない。

特質して突き抜けたこととかが無い平坦な人生。

だから今回のこの旅は自分にとって”人生のビックイベント”な訳で、この旅の経験を自分のお守りにして行こうって考えたんだ。

12月31日のガンジス川の夕日

旅に出る前なんだけど、自慢をしたり優位性ばかり示してくるような周りの人間がストレスで、こんな無駄なストレスを無くしたかったんだ。

もっと楽に生きられるようになりたかった。

色々なキッカケがあったけど、ある友達の影響が大きかったよ。

見栄を張らず、張り合わず、自慢しない友人

スケボーの練習をしてる友達がいて、あるとき彼が練習してる様子を見ていた先輩がスケボーについて上から目線で彼のやり方を批判していたんだ。

でも彼はそれを全く気にしている様子はなくて、まるでその先輩の言葉を聞き入れて自分に落とし込んでいるように見えた。

Image by Anrita1705 from Pixabay

もし同じ状況だったら苛立ったり、見栄を張ったりしてしまうかもって思ったんだ。だけど彼は何を言われても怒ったりしない、見栄を張らず、張り合わず、自慢もしない。

自分の弱さを知っているようで、自信を持っているように見えた。

スケボーの彼がなぜ自信があるのかって考えたとき、彼には自分を誇りに思えるような経験やスキルがあるんじゃないかと思ったんだ。

やってきたこと、経験あるいはスキルを信じていて、それをお守りにしているんだと思った。

登らない土俵を決める

彼は登らない土俵を決めていた。

だけど自分は毎回土俵に上がっていて、その度にイライラしてストレスを貯めていたんだ。

要するに相手の挑撥に反応して土俵に登っていた。

だから、これからは登らない土俵を決めようと思う。

そのためには自分が何を重要に思っているのか理解して、それ以外では土俵に上がらないようにする。

自分を知ることで基準ができる

自分を知ることは大切だと思う。

何が好きで嫌いで、得意で不得意で、何がしたいのか、どんな目標があるのか、信じてる事は何か。

そうすれば自ずと登るべき土俵がわかって、それ以外には無駄に登らないようになれるんだと思う。 

大きな目的へ進む為には自分が基準になる、たまに比較

彼のように続けるには自分を基準にする必要があると思ったんだ。

坂道を自転車で上がる時って前を向いて漕ぐとめちゃ辛いけど、下を向いて下だけを見てひたすら漕いでいると前を向いていた時よりも楽に坂を登り切れるんだよ。

Photo by Patrick Hendry on Unsplash

これは何かをひたすら頑張るときのメソットじゃないかなぁと思った。

例えば、メッシ程のサッカー選手になるって言う大きな目標があるけど、それって余りにも遠く過ぎて途方もない、だからその見方ではサッカー選手になる事さえ難しいよね。

Photo by Ashim D’Silva on Unsplash

だけど、ひたすら集中して全速力で漕ぐ。周りは関係なくて。

あくまで自分が前よりも進んでいることが重要で自分に集中するればいい。

周りを意識する効果

それからたまには周りを意識するのも悪くないと思う。周りを見て「もうあいつあそこにいる!」みたいにライバル心を燃やして、また漕ぎ続けるエネルギーにする。

そしてまた自分に集中して全速力漕ぎ進んで、見上げて周りを確認して、また自分に集中して漕ぎ続ける。

そういしていると、いつのまにかライバルを追い越して自分の行きたかった場所にいけるんだと思う。

一生懸命にやる時の重要なメソットで、これが1番効率よく自分を高める方法じゃないかと思うんだよね。

現在の自分

旅中に出会う人でもよくマウントを取る人がいる、そんな人と出会うたびに自分を試してるんだ。

最初はつい相手にイラついたり、見栄を貼ったり、ストレスを勝手に貯めていたんだけど、ある時から急に相手をそのまま受け入れられるようになったんだよ。

それからは本当に楽になれて前の自分が馬鹿らしいと思う。

でもまだ未熟で、もっと意識しなくてもできるようになろうと思ってる。

それから今後、色んな人と会った時、「世界を旅しました」なんて言う気はないよ。

言いたくもない。

ただの自慢する経験とかじゃ無くて、この旅は自分のお守りとして心の中に持っていこうと思う。

ともさんの話を聞いて思った考えたこと

最初ともさんは、今回の旅を自分のお守り(自信)として心の中に持っておきたいと言ってたが、”この旅”がなぜ”自信になる”のか理解できなかった

イスラエルに来た時だった。やっとなぜ「この旅」を自分の「自信にできた」のか理解した。 

前回の旅を終えた時の話だ。

実家に戻りばあちゃんとの会話していたとき。「お前はすごいねぇ、怖がったりしないで1人で海外を旅できるなんて、なかなかできるものじゃないよ!凄い経験だね」

そんな言葉に対して自分は「うん、でもね今の時代、旅ってすごく簡単にできるようになってて、だから誰でも行けるし、実際行ってみたら本当に簡単なんだよ。確かに大変なこともあったけど、誰だってできることだよ」

そう答えた。

要するに自分は旅の経験を「すごいこと」だと思っていなかった。

なぜならば「誰もができること」だと思っていたからだ。

観光地開発で駐車場をつくるために寺院の一帯が取り壊されていた

逆に言えば誰もができないことをできるのが凄いことだと思っていた。

無意識に他人を基準に自分を評価する世界観を生きていた

自分以外のその他大勢と比べて、自分のしてきた旅をそんなに大した事じゃないと決めつけていたのだ。

高校生の時を思い出した。

友達に料理を作ったことがあったのだ。その友達に「料理上手なんだなぁ」って言われて結構嬉しかったが、「自分なんかより上手い奴はもっともっといるし大したことないよ」と謙遜した記憶がある。

確かにこれはよくある返答だと思う。

しかしこの発言は自分自身の評価基準を他人に置きすぎていたのだと気がついた。

イチローの言葉「僕は人より頑張ることがなんてできない。あくまで秤は自分の中にあって、それで自分なりにその秤を使いながら自分の限界を見ながら、ちょっとずつ越えていくんです」

この言葉が好きで、引退会見を見たとき感銘を受けたのだが、

未だに自分は自分自身を素直に認めれていなかった。いつも他人との優越を気にしていたのだ。

意識的には自分自身を素直に認めよう、他人との比較をやめようと思っていた。

しかし無意識では今までの価値観が変わっていなかったのだ。

だからともさんが旅を自信にできたことを不思議に思っていた。要するにともさんは「自分を基準にしていた」だから旅の経験が自分の自信になるのだと言ったんだ。

こうやって話をしたことで、未熟さをたくさん見詰めることができた。

これからもたくさんの人と出会って話して、その人を知り、同時に自分の理解も深めていきたいと思う。

ともさんと出会えて本当に良かったと思う。

読んでくれた方もありがとうございました。

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